塾長ブログ
11.42020
最高目標を立てる
子どもたちに目標の点数を聞くと、
「最低、〇〇点は取りたいです」
という答えが返ってくることがよくあります。
そこで、
「その点が取れたときはどんな気持ち?」
と聞くと、
「ホッとした気持ち」「まあ良かった」…
などと、照れくさそうな苦笑いとともに答えが返ってきます。
目標というのは、達成すれば達成感や高揚感が味わえる、「やったー!」というものなのではないか?と思うのですが、そういう目標ではないのです。
「最低目標」という考えもなくはないのですが、やはりモチベーションはなかなか上がりません。
達成したときにうれしいからこそ、モチベーションも上がるものです。
最低目標で頑張れるのは、『金メダル間違いなし!と言われた選手が金メダルを獲る』ような場面ではないでしょうか。
では、どうして最低目標を掲げてしまうのでしょう?
「高い目標を掲げるとたくさん努力しなきゃいけない」
「高い目標を掲げてダメな時、恥ずかしい(責められる)」
「そもそも最初から無理じゃないか」
など、いろいろあるのではないかと思います。
しかしながら、これが自分に対して無意識にブレーキをかけてしまうのです。
また、目標には到達目標と突破目標があります。
私は、テストの点数は100点満点以外は突破目標でなければいけないと思っています。
到達目標というのはそこがMAXなので、そこに行くのは無意識に難しいものとしています。
ですから、そこに到達できないことが多いのです。
最低目標を到達目標にしているうちは、最低目標すら到達できなくなるわけです。
私は最低目標を言ってきたときも否定はしませんが、それが最高点数ではないと感じたときは必ず、
「じゃあ、よっしゃー!って思える点数は?」
などと聞くようにしています。そしてその時の気持ちも聞くようにします。
やはり、子どもたちには最高目標を掲げてほしいものです。
まわりの大人みんなで、子どもたちが最高目標を立てられるようにサポートをしていきましょう。
塾長 木口