塾長ブログ
7.22020
働くってなんだろう?
私は高度経済成長期に生まれ、人口がどんどん増えて経済もどんどん成長する、いわゆる国全体が拡大していく時代を子どもとして過ごしました。
会社が倒産するなんて、よほどいい加減な経営でもしなければありえず、社会全体がイケイケドンドンで、大人も子どもも大企業志向や都会志向が強かったように思います。
しかし、今では大企業も簡単に倒産しますし、大規模なリストラは当たり前、気が付いたら外国の会社に買われていた!なんてことも。^^;
さらに、東京は大規模地震が現実的な問題として取り上げられて、場所としても安全とは言えない状況です。
一方で、私が子どもの頃はスポーツを仕事にしているのはプロ野球選手くらいで、
芸能人なんかも不安定な職業の筆頭で、一部のちょっと変わった人がなれる職業、
なんて思っていた節があります。
また、スポーツ選手や芸能人になりたいなんて言うと
「何バカなこと言ってんの⁉」
と言われるような風潮もありました。
しかし、今ではスポーツチームが地域の経済の中心になっていたり、音楽や芸能が地域活性化の一翼を担っていたりします。
さらに、このコロナ禍の中でスポーツやエンターテイメントに勇気づけられたり、癒しをもらった人は私だけではないでしょう。
『はたらく』とは、『はた』を『らく』にすることと教えてもらったことがあります。
これには、身体や仕事自体を〝楽〟にするだけでなく、心を〝楽〟にすることも含まれるのだと思います。
今後消えていく職業のリストに、税理士、事務員、工場作業員、運転士、秘書などはあっても、スポーツ選手やアーティスト系の職業はありません。
もちろんユーチューバーも!(笑
「大企業に就職すれば定年まで安泰!」なんてことが妄想であることは、子どもたちが一番わかっているのかもしれません。
子どもたちのちょっとした興味の火が灯った時、フーッと消してしまうのも、燃料を注いで大きくしてあげられるのも私たちまわりの大人です。
子どものどんななりたいものにも、
「何バカなこと言ってんのよ」
ではなく、
「応援するよ」
の姿勢を私自身も持ち続けていきたいと思います。
塾長 木口