塾長ブログ

働くってなんだろう?

私は高度経済成長期に生まれ、人口がどんどん増えて経済もどんどん成長する、いわゆる国全体が拡大していく時代を子どもとして過ごしました。
 会社が倒産するなんて、よほどいい加減な経営でもしなければありえず、社会全体がイケイケドンドンで、大人も子どもも大企業志向都会志向が強かったように思います。

しかし、今では大企業も簡単に倒産しますし、大規模なリストラは当たり前、気が付いたら外国の会社に買われていた!なんてことも。^^;
 さらに、東京は大規模地震が現実的な問題として取り上げられて、場所としても安全とは言えない状況です。

一方で、私が子どもの頃はスポーツを仕事にしているのはプロ野球選手くらいで、
 芸能人なんかも不安定な職業の筆頭で、一部のちょっと変わった人がなれる職業、
 なんて思っていた節があります。
 また、スポーツ選手や芸能人になりたいなんて言うと
 「何バカなこと言ってんの⁉」
 と言われるような風潮もありました。

しかし、今ではスポーツチームが地域の経済の中心になっていたり、音楽や芸能が地域活性化の一翼を担っていたりします。
 さらに、このコロナ禍の中でスポーツやエンターテイメントに勇気づけられたり、癒しをもらった人は私だけではないでしょう。

『はたらく』とは、『はた』『らく』にすることと教えてもらったことがあります。
 これには、身体や仕事自体を〝楽〟にするだけでなく、心を〝楽〟にすることも含まれるのだと思います。

今後消えていく職業のリストに、税理士、事務員、工場作業員、運転士、秘書などはあっても、スポーツ選手やアーティスト系の職業はありません。
 もちろんユーチューバーも!(笑
 「大企業に就職すれば定年まで安泰!」なんてことが妄想であることは、子どもたちが一番わかっているのかもしれません。

 

子どもたちのちょっとした興味の火が灯った時、フーッと消してしまうのも、燃料を注いで大きくしてあげられるのも私たちまわりの大人です。
 子どものどんななりたいものにも、
「何バカなこと言ってんのよ」
 ではなく、
「応援するよ」
 の姿勢を私自身も持ち続けていきたいと思います。

塾長 木口

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