塾長ブログ

あせらない、あわてない

新型コロナウィルスは、ついにオリンピックも延期させてしまいました。
東京オリンピックまで半年を切ったこのタイミングで、こんなことが起きるとは、だれも予測できませんでした。私も残念です。

一方、昨年、池江璃花子選手がツイートしたことで、また耳にするようになった『神様は乗り越えられない試練は与えない』という言葉(原典は聖書のようですが)を聞くと、今、人類がそのあり方を試されているのではないかとも感じます。
五輪開催が不透明なときに、アスリートがインタビューでよく言っていたのが、「今できることを日々やっていくだけ」という主旨の言葉です。
練習もままならず、時間だけが過ぎていく中で、あせる気持ち、あわてる気持ちがあると思います。
しかし、あえて自分に言い聞かせるかのように淡々と話をしているのが印象的でした。

あせる気持ちやあわてる気持ちは、正常な自分の行動のアクセルやブレーキにはなりません。
アクセルを踏みすぎて暴走したり、頭の中でグルグルと考えるばかりで実は無意識にブレーキを踏んでいたりします。

ここのところ、子どもたちの話を聞いていると、漠然とした不安が大きくなってきている様子が、うかがえます。
学校が再開されれば、余計にあせりが出てくることもあるでしょう。

では、どうすればあせったり、あわてたりしないで行動できるのでしょうか?あせる、あわてる
私はコーチングの研修で、〝しないというのは、行動ではない〟ということを学びました。
『あせらない』『あわてない』は行動ではないんですね。
あせらないと思っていても気がついたらイライラしている。あわてないと思っていても気がついたら動揺している。
つまり、あわてない、あせらないを行動にするならば、少しゆっくりと行動したり決めたことをじっくりとやったり、ということだと思います。
こういう時だからこそ、〝ゆっくり、じっくり〟がキーワードかもしれません。

正直なところ、学校の年度が尻切れのように終わり、私も子どもたちの学習面に不安はありますが、子どもたちを信じて、ゆっくり、じっくりと関わっていきたいと思います。

今回も読んでいただきありがとうございました。

塾長 木口

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