塾長ブログ
10.42019
学力の必要性が変わってきた?
先日、『アクティブラーニング実践フォーラム2019』というイベントに参加してきました。
一日だけでしたが、京都大学でアクティブラーニングの研究をずっとされ、現在は桐蔭学園の理事長をされている溝上慎一先生や国立教育政策研究所の千々布敏弥先生のお話、また全国の様々な立場の先生方と意見交換をし、楽しく学んできました。
溝上先生の「人とあまり関わろうとしないが、勉強はできる子」をどう思うか?というお話はとても考えさせられました。
学力があれば高校や大学には入れるかもしれません。
しかし、そういう子が、これからの社会で生きていけるのだろうか、ということです。
今までもこのコーナーで取り上げてきましたが、
今、企業が求めているのは、コミュニケーション能力や協調性、リーダーシップといったソフトスキルと呼ばれるものであり、大学入試改革でも今までの知識技能に偏った制度を改めようとしています。
今までの世の中は、いわば平均的同一的な人間をつくる教育でした(アナログで成長途上の社会では有効でした)が、
これからは、差異を認めて協働から生み出す人間をつくる教育が必要なのだとわかりました。
つまり、これからの社会に必要なのは、ソフトスキルなのです。
だからといって、知識や技能といった学力(ハードスキル)がいらないわけではありません。
今までは、高校へ入るため、大学へ入るため、人より優位に立つために必要な学力。(本来は違っていたのですが)
これからは、自分の考えをまとめたり表現したりするため、他人の考えを理解したり協働するため(ソフトスキルを活かすため)の学力なのだと思います。
いっぽ塾の子どもたちは個性があふれています!
そういう仲間の協働の中から「学力」+「ソフトスキル」も育っていって欲しいと願っています。
塾長 木口