塾長ブログ
6.22018
コントロール
大きな社会問題にまで発展した日大アメフト部の反則事件ですが、
やはり、大人の関わりが子どもたちを幸せにも不幸にもしてしまうのだとわかりました。
その中ではっきりと見えてきたものが2つあります。
今回、加害者となった選手は、期待の大きかった選手のようでした。
監督もコーチもこの選手を中心プレーヤーに育てたいという気持ちを持っていたんだと思います。
しかし、監督、コーチの記者会見で気になったのは
「~させようと思った」
「~させたかった」
という言葉の多さです。
『させる』指導が『させられる』選手をつくり出してしまったのです。
もう一つは、これが一番の根源の問題なのですが、
コミュニケーションを取っていなかった、
取れるような環境を作っていなかった
ということです。
カリスマ指導者と未熟者という上下関係を作り、
十分なコミュニケーションを取らずに『させる』指導を徹底すれば、
選手を思うようにコントロールできるかもしれません。
しかし、それが今回のように、
選手が自分で正しく判断する能力を奪ってしまい
選手を追い込んでしまったのだと思います。
今回の事件を振り返り、
コミュニケーションをとること、
特に相手の話に耳を傾けること、
そして『させる』を手放すことの重要さを改めて感じました。
私自身もしっかりと襟を正して子どもたちと向き合っていきたいと思います。
過去と他人は変えられない。
未来と自分は変え放題!
教育コーチングの原点です。
『させる』を手放し、聴くことから始めるコミュニケーションを実践しましょう。
塾長 木口