塾長ブログ

「すべき」より「してほしい」

子どもたちに注意をするとき、どんなことで注意をしているでしょうか?
例えば、
「ちゃんと、あいさつをしなさい」と注意をするとき
 A:あいさつはしっかりとするべき(しなくてはいけない)、そういうもの。
 B:あいさつをしっかりとしてほしい、あいさつをすると自分も相手も気持ちよくなるから。

AとBのどちらの気持ちが背景にありますか?
おそらく、元々はBの気持ちがあるものの、いつしか無意識にAの気持ちになっているのではないでしょうか。

『~するべき』は、常識、当たり前の感覚から生まれます。
「そんなの常識でしょ!」の一言で終わりです。
ですから、子どもに反論の余地はなく、理不尽感や押し付けられ感も強くなります。
当然、反抗的な態度が生まれやすくなります。

『~してほしい』には、理由や目的があります。
「どうして?」と聞かれれば、「~だから」「~のため」と説明することができます。
子どもは、世間一般の常識ではなく、親の気持ちや考えを聞けるので、議論もできますし納得感も得られやすくなります。

何度も何度も注意していくうちに、『~してほしい』から『~するべき』に変わってしまう感覚。
是非、注意したくなった時にもう一度、皆さん自身の『~してほしい』に立ち返ってみてください。
きっと子どもの心に届くバージョンアップしたコミュニケーションになると思います。

塾長 木口

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