塾長ブログ

承認

今回は『承認』についてもう一度取り上げたいと思います。

『傾聴』が安全な場、安心感を生み出し、
『質問』が子どもの視点を変え、気づきを生み出しますが、
これらを促進させる〝心の栄養分〟が『承認』です。

私たちは相手に良くなってほしいと思うがために、
相手の欠けているところ(欠点)、足りないところ(短所)や
自分の思いと違うところを指摘し、注意し、
そして時に怒ります。
欠点や短所といったマイナス面をなくして
子どもを良くしていこうとするわけです。
プラスの点よりマイナスの点に目がいってしまうわけです。

しかし、
それは愛情の表れであり、
立派な大人になってほしいという責任感の表れです。
他人の子、自分と関わりの無い子には指摘も注意もしません。

ただ、子どもの側に立ってみると、
指摘されることも、注意されることもほとんどわかっています。
強く言われれば言われるほど、子どもは武装モードになり、
指摘されたことを『直す』というプラスの行動ではなく、
指摘されたことに対して『逃げる』か『戦う』かという
マイナスの行動になってしまいます。

その根本としては、
私たちの目は物事を悪い方向から見がちだということがあります。
そんな時は子どもの行動そのものの見かたを変えてみると良いでしょう。
気が短い子 → 自己主張ができる子
のろまな子 → 心に余裕のある子
消極的な子 → じっくりと考えられる子
泣き虫な子 → 感情豊かな子
こんな風に見方を変えてみるとどうでしょう。

子ども達の性格や行動特性をマイナスのめがねで見ずに、
プラスのめがねで見てみることで言葉がけが変わります。

承認は「あるがままの存在を丸ごと認めること」
ほめるを意識せず、丸ごと子ども自身の存在を認めることを
意識すれば、自然と『承認』の言葉が生まれます。
たっぷりの〝心の栄養分〟で子どもは成長していきます。

塾長 木口

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