塾長ブログ

聴き続ける

今回は「教育コーチング」の基本のお話をします。
教育コーチングで行うのは「傾聴」「質問」「承認」ですが、今回はその中の「傾聴」です。
よく耳にする声に「傾聴している時間がない」というのがあります。
確かに、忙しい毎日の中でゆっくりと傾聴する時間なんて…という気持ちは私もよくわかります。
でもちょっとした気持ちの持ち方で、気軽に傾聴はできるのです。

1.できるときにやる

傾聴を「いつもやらなくては」と思わずに、1週間に1回とかでも構いません。
時間が取れるときにやってみてください。
傾聴してみようという気持ちが重要です。
また、子どもが何か言いたそうでも手が離せない時は、
「あと30分待って」と具体的に約束してあげてもOKです。

2.5分聴く

5分って短いように感じますが、本気で言いたいことをワーッと話し始めると、
5分でもかなりの量を話すことができ、意外とすっきりできるものです。
ですから、まずは5分を聞き続けてみましょう。
その際に気を付けていただきたいのは、
5分間はこちらの考えや気持ちを一切はさまないで聴くことに徹することです。
5分間聴き続けるのは簡単ではありませんが、聞き役に集中してみましょう。

3.受け取る

「傾聴」は相手の話を理解することではなく、相手の話を受け取ることです。
「そうなんだ」
「へー」
「ほー」
「そう思ったんだ」
「ふーん」
「それから?」
「話してくれてありがとう」、、、
こんなふうに「受け取る」ことを意識してみてください。
理解しようとすると、こちらから質問したくなってしまいます。
理解しなくてもOKです。

4.聴き続けると…

こんなふうに受け取り続けていると、
相手の話の無意識に使っている特徴的な言葉に気づいたりします。
話の中に「ちょっと」という言葉がよく出てきたり
「でもさ」という言葉がよく出てきたり、
それぞれに無意識のうちによく使っている言葉があります。
無意識に使っていても、そこには何かが存在します。
話が一段落したら、
「○○って言葉をよく使っていたよ」
と教えてあげ、
「どういう気持ちから○○って言葉を使っていたと思う?」
と聞いてみましょう。
よく使っている言葉をくせで終わらせずに、そこに意味があると見てみることで、
もっといろいろな話に広がり、気づきにつながっていくのです。

塾長 木口

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