塾長ブログ
8.12016
意味を見つける
私たちは、
やることに意味を感じないこと
必要性を感じないこと
やっても無駄なこと
は基本的にやりません。
時間に限りがあることや体力には限りがあることをからだは本能的に知っているので
そういうことはやらないようにできているのです。
ダイエットの必要性を感じていない人に、
「もっとやせたほうがいいよ」
と言ってもやりませんよね。
でも病気の兆候が表れたりして、
ダイエットの必要性を感じればダイエットに取り組み始めます。
子どもも同じです。
「字が汚い子」
「字をていねいに書けない子」
ではなく、
「字をていねいに書くことに必要性を感じていない子」
なのではないでしょうか。
必要でないと思っているからやらないのです。
必要と感じればやり始めるのです。
ならば、私たちがやることは、
ていねいに書かせることではなく、
ていねいに書くことに子どもが意味を見つけていく支援をすることなのです。
あるときを境に急に変わる子どもたちを色々と見てきて、その理由は様々です。
「ていねいに書いたらほめられたから」
「テストで汚くて読めないと×にされたから」
「きれいに手紙を書きたいから」…
どれも、その子自身が必要性ややることへの意味を見つけたからなのです。
必要性は、人それぞれ感じ方が違います。
私たち大人が必要性を感じていても、子どもが感じているとは限りません。
『できない子』
と見る前に
『まだ必要性を感じていない子』
と見てみましょう。
言葉がけや支援のしかたがきっと変わるはずです。
塾長 木口