塾長ブログ
11.12015
表現すること
昔から日本人は「表現力に乏しい」「交渉が下手」「自己主張しない」などと言われてきました。
また、「真面目」「勤勉」「無口」は良くも悪くも日本人の代名詞でした。
一方で、これからの情報化社会、国際化社会、少子高齢化社会の中で必要なのは
コミュニケーション能力と言われています。
現に学校でも発表学習、表現学習を積極的に取り入れ始めています。
(新聞づくりやグループ発表などがそうです)
また、高校入試にもその影響は強く出始めていて、
昨年などは数学でさえ記述式の問題が3割を占めました。
中でも一番象徴的だったのは答えを求めない問題!
答えを出す過程を説明するもので、答えを求める必要はない問題が出たのです。
【速く正確に答える】から【速く正確に伝える】へ
やはり、ここでも重要なのは国語力ということです。
日本人なら当たり前という日本語の使い方が問われているのです。
文章の組み立て方、豊富な語い、豊かな表現力が重要になってきています。
塾としても国語力の向上、そしてそれがコミュニケーション能力の向上に
つながるように努めてまいります。
最初に交渉が下手、自己主張ができないという言葉を上げましたが、
言いくるめたり、言い負かしたりするのが交渉上手ではありませんし、
自分の考えを押し付けるのが自己主張ではありません。
交渉上手はお互いが納得できる解決をすることですし、
相手の気持ちも考えるからこそ、
自分の主張も受け入れられるのではないでしょうか。
まさにコミュニケーションです。
子どもにとってすべての場面が学びの場です。
ご家庭でも豊かで前向きなコミュニケーションで表現力を高めていきましょう。
塾長 木口