塾長ブログ
7.12015
苦手と決めた日
「分数の計算が苦手」
「文法が苦手」
「暗記が苦手」
……
子どもたちに限らず、私たちには様々な苦手があります。
そして多くの人は「苦手を克服したいなー」と思いながら苦手を克服できずにいます。
でも克服できないのはどうしてでしょうか?
そこには無意識がはたらいているといわれています。
得意と思っていることは、ちょっとミスをしても
「あれっ、おかしいなこんなはずじゃないのに」
とミスした原因を探して再チャレンジします。
ところが苦手と思っていることは、ちょっとミスをしただけで
「苦手だからしかたないな」
とあきらめモードになりがちです。
さらに、頭では一所懸命克服しようと考えていても、心の奥底では
『やってもできないかも』
『そんな甘いものじゃないしな』
などと無意識にブレーキをかけていて、
結果が悪いと
『やっぱりな』
と自分自身を納得させようとしているということもあるようです。
苦手は、もともと生まれつきのように思っている子が多いです。そんな子に
「いつから苦手になったの?」
と聞くとびっくりします。
でもじっくり待つと思いだしながら
「○○のころかなー」
と答えてくれます。
「何回うまくいかなかったときに苦手と決めたの?」
「??」
そうなんです。実は苦手というのは本人が決めたものなのです。
「苦手と決めなかったらどうなっていただろう?」
「やればできるって思っていたかも」
「じゃあ、○○は苦手とは限らないって言ってみて」
「○○は苦手とは限らない」
こんなやり取りで苦手意識が変わる子もいます。
さあ、皆さん自身も苦手なことをいつ決めましたか?
苦手克服のヒントがあるかもしれませんね。
塾長 木口