塾長ブログ
12.12020
甘えの助け舟
様々な特性を持った子どもや様々な境遇、精神的疾患を持った子どもなど、以前に比べると現状が見えてきて
その子たちへの支援の方法も研究実践されてきています。
「ありのままでいい」
「無理しなくてもいい」
といった対応がその子に合わせて必要です。
しかし、その一方で、こういった声がけの言葉だけが独り歩きしているように感じる場面が少なくありません。
子どもが「どうしようかな…」「やめたいな…」などと言ってきたときに、
親が「いやなら無理しなくてもいいよ」とすぐに助け舟を差し出しているケースです。
中には、子どもが何も言う前から「いやならいいけど、」前提にしているケースも。
昔なら「何甘えたこと言ってんの」とか「本当に根性がないんだから」といった言葉が当たり前のようにありましたが、
そういう言い方は良くないという風潮から、子どもの気持ちを尊重する〝もの分かりのいい親〟(を演じて)として助け舟を出しているように感じます。
先日、同業の方と話をしていて出てきた言葉が『甘えの助け舟』。
本来は、ワラにもすがるように困っている人に差し出すのが助け舟。
最初から助け舟を提供していたのでは、子どものチャレンジ精神は育たないと思うのです。
子どもが「どうしようかな…」「やめたいな…」などと言ってきたとき、
まずは、
「迷っている元は何?」「そうなんだ、やめたいんだ」
そして、
「本当はどうしたいの?」「どうなるのがベスト?」
と質問、承認。
そして時には「応援するよ」と背中を押してあげることからスタートですね。
適切な〝助け舟〟で子どもたちのチャレンジ精神を応援しましょう。
塾長 木口