塾長ブログ

温度センサーをはたらかせる

コロナ対策で非接触型と呼ばれる体温計が普及してきました。
しくみはよくわかりませんが、わきの下で測る体温計とほとんど同じ値が出るのには驚きます。
今までとは違う高性能の温度センサーが使われているのでしょうね。

全ての物には温度があり、そこには熱量というエネルギーが存在します。
一方で、気持ちや精神といった実物ではないものにも実は熱量があります。

例えば
「あの人は熱い人ね」なんて言われる人がいますが、体温はほかの人と変わりません。
その人の発する言葉やそこにある思いが、受け取る側の人にエネルギーのようなものが伝わり、「熱い人」と言われるのです。

前置きが長くなりましたが、思いのほかにも怒りや不満、イライラなども熱量を増大させる要素の一つです。
そういう時に発する言葉は、声が大きくなったり、語気が強くなったり、熱く語り始めたり、と熱量が上がっているのです。

物においては、熱は必ず温度の高い物から低い物へ移動します。(熱力学第二法則)
つまり、熱い物に触れると熱くなるわけです。
しかし、気持ちや精神といったものは、必ずしもそうならないのが不思議なところです。
熱く語れば語るほど、相手の気持ちは冷めていく、なんてことがよくあります。
実は私も以前、40人ほどの小学生の前で熱く語った時に、こちらの熱が上がれば上がるほど子どもたちが引いていったことがありました。(^^);

自分の熱量を感知することはできていたのですが、まわりの熱量を感知することができていなかったことに、あとで気づきました。
子どもたちの〝気持ちの熱量〟を感知する温度センサーOFFにしていたのです。

温度センサーをはたらかせるには、やはり観察です。
いつも一緒にいるお父さんお母さんなら、子どもたちを観察すれば、子どもの熱量を敏感に感じることができます。
是非、温度センサーをはたらかせて、自分よりも子どもの熱量が上がるような関わりをしてみましょう。

塾長 木口

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