塾長ブログ

箱根駅伝から

明けましておめでとうございます。
いよいよ2020年、東京オリンピックの年です。
昨年もスポーツに勇気、元気をもらい、教えてもらいました。
オリンピックではどんな熱い刺激が待っているのか、ワクワクしています。

さて
毎年、1月2日朝8時、箱根駅伝のスタートとともに私の一年もスタートします。
当然ながら、なまで箱根駅伝を見ることはできません。
でも箱根駅伝が好きで、後からハイライトなどを見ます。
今年は、青山学院大学が2区間でトップを譲ったものの、ほぼ独走状態で2年ぶりの優勝をしました。
その中で私が注目したのは、やはり原監督です。

原監督は駅伝だけにとどまらず、陸上界全体を盛り上げよう、注目してもらおう、と様々な発信をしています。
テレビのコメンテータなどに積極的に顔を出しているのも、陸上界を盛り上げたいという思いからのようです。
さらには、運動部にはびこる上意下達式の指導法にも一石を投じたいと考えていらっしゃいます。
視野が広く、先々まで見据えた戦略家だなと思うのですが、
今回私が改めて感じたのは、スゴイ『コーチ』だなという点です。

コーチは選手にはなれません。
いくら自分の考え、イメージ、思いがあっても、走るのは選手です。
始まればもう任せるしかありません。
しかし、原監督が伴走車からかける声で、
選手のきつい表情が和らいだり
苦しい足取りに元気が出てきたり
明らかに選手が変わっていくのです。

時には明確なタイムを伝えたり
その表情を伝えたり
また
フォームの様子を伝えたり
今までの努力を伝えたり
それぞれの選手に様々な角度からメッセージを伝えていました。

どれも、ふだんから選手をよく観察していなければ出てこない言葉です。
さらに特徴的だったのは、「ペースを上げろ」「腕を振れ」といった、命令的な言葉は一切言っていなかったことです。

観察力とそこから生まれる能力を引き出すメッセージ
常に一番身近で見ている保護者の皆さんなら、必ず原監督のようなメッセージをお子さんたちに伝えられることでしょう。

私ももっともっと『観察力』を磨いて、子どもたちの能力を引き出すメッセージを届けていきたいと思います。

塾長 木口

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