塾長ブログ
7.22019
性格は変えられない?
私たちは「できないこと」や「うまくいかないこと」を〝××のせい〟にしていることがあります。
つまり、「××が悪いから、○○できない。」として
自分が悪いのではないと、
できないことやうまくいかないことを、××のせいにして正当化しようとするのです。
この××は通常、自分の力の及ばないものなので仕方ない存在として見ます。
それは、
他者であったり、
自分の置かれている立場であったり、
経済であったり、政治であったり、世の中であったり、
これらは自分では容易には変えることができないので、そのせいにすることで仕方ないとするのです。
そういう××の中で、少し違う存在としてあるのが〝性格〟です。
「怒りっぽい性格だから仕方ない」
「集中力がないから仕方ない」
「おおざっぱだから仕方ない」
というように性格のせいにすることがあります。
性格は自分自身の中にあるものですので、“他”ではありません。
しかし理屈的には“他”と同じことで、性格は自分の力では変えられないものなので仕方ないと正当化するのです。
子どもたちも
「気が短くて集中が続かないから勉強が進まない」
「おおざっぱだから細かい暗記は苦手」
などと無意識に自分の性格のせいにします。
決して、
『気が短い=勉強が進まない』
とか
『おおざっぱ=暗記が苦手』
などということはありません。
『無意識の正当化→自分の中での当たり前→これは性格→自分では変えられないもの→できない→やらない』
こんな決めつけの“ないない”連鎖になっているかもしれません。
子どもの〝性格のせい〟を感じたら、それは受け取りながら
「性格を生かしてやるなら、どんな方法があるだろう?」
「性格は変えなくても、やり方を変えられるとしたら?」
「〇〇なのって、本当に性格?」
などと問いかけてみましょう。
『できるかも→やってみよう』
の連鎖が生まれるかもしれません。
塾長 木口