塾長ブログ

事実だけを見る

『人間は感情の動物』です。
豊かな感情は人間だけが持つ特性です。
それが大きく見れば人類の発展・幸福につながってきたのだと思います。
しかしその一方で私たちは日常、感情に振り回されてもいます。

感情は単独では存在しません。
あることが起こり、様々な感情が生まれます。
これを私たちは、あること(事実)が感情を引き起こしていると認識します。

しかし、事実が感情を引き起こしてはいないのです。
私たちは常に、事実を様々な解釈思い込み信じ込みを通して見ていて、実はそれが様々な感情を引き起こしているのです。

例えば
○○さんが「~する」と約束したのにしなかったので、腹が立った。
私たちは、これを『○○さんが約束したのにしなかった』という事実が『腹が立つ』という感情を引き起こさせたと認識しています。
しかし、これには、
『約束は守らなければならない』
『○○さんはいつもいい加減な人だ』
『最初からやるつもりがなかったんじゃないか』
などの解釈や思い込みが存在していて、実はこれらが『腹が立つ』という感情を引き起こしているのです。
事実は何かといえば、
○○さんは××月××日「~をする」と言った。
▲▲月▲▲日現在、○○さんは~をしていない。
これだけです。
本当の事実だけを見て、何回か口にしてみましょう。感情は薄らいできます。
そして、「どうしてそうなっているんだろう?」といった起きている事実に対しての興味につながりやすくなります。

是非、強い感情が生まれてきたときには、まず、そこに起きている事実だけを見てみましょう。

塾長 木口

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る