塾長ブログ
9.12018
自立 ①
教育コーチングの『自立』という言葉には、
『人の役に立つ』
『より以上を目指す』
『にじみ出る謙虚さ』
という3つの要素があります。
自立という言葉には様々な解釈もあると思います。
経済的なもの、精神的なものなど『自立』を考える側面もいろいろあります。
私は『自立』について話をするときに『自立していない』状態を例としてお話しします。
そしてその自立していない人を教育コーチングでは『被者』とよんでいます。
被者のキーワードは『依存』『他責』『卑下』です。
『依存』は何かがなければ行動できない、生きていけないという状態。
アルコール依存という言葉があるようにモノに依存する場合もあれば、
親離れできないというように人に依存する場合もあります。
『他責』はうまくいかないこと、不都合なこと、失敗したことを何かのせいにする状態。
他人のせいにすることもあれば、環境や世の中のせいにする場合もあります。
そして、『卑下』は自分自身を「できない存在」「ダメな存在」としてみることです。
こうしてあらためて見てみるとどんな感想をお持ちになるでしょうか?
どれも人間の心の弱い部分として、自分に思い当たる部分もあるのではないでしょうか?
依存できれば、頼っていればいいので楽ですし、
他責すれば、自分は悪くないので傷つくこともなく安全です。
卑下することで、危険を冒して挑戦する必要はなく、失敗することもありません。
「別に僕がやらなくてもやってくれるから大丈夫」
「だって、先生がいったんだもん」
「あつ、お皿が割れちゃった」
「割り算苦手だからムリ」
子どもたちから発せられる無意識の言葉。
こんな中にも子どもの『依存』『他責』『卑下』の要素が隠れています。
子どもたちが被者になってしまう前に、子どもたちの被者性のある言葉にじっくりと耳を傾てみてください。
塾長 木口