塾長ブログ

心の声

以前、ある講演会で
『聞く』は「単純に耳できく」、
『聴く』は「耳+(プラス)目と心できく
という話を聞いたことがあります。
つまり、音として聞くだけでなく、相手をよく見て心の声にも耳を傾ける、といったところでしょうか。
なるほど、と思ったのを覚えています。

確かに、発せられる声はその言葉の本来な意味をあらわしてはいなかったり、思いとは全く逆の言葉として出てくることも多いものです。

「聴く」という字は教育コーチングの傾聴の「聴」でもありますが、では実際にはどのように心の声を聴けばいいのでしょうか?

心の声は、幻聴や天の声のようにどこからともなく聞こえてくるものではありません。
心の声は、こちらの聴き方次第で、相手から自然と出てくるものなのです。
その聴き方のポイントは、どんな話でもこちらで判断や解釈をせずにそのまま受け取ることなのです。
心の声を聴こうと思って観察すると、相手の表情、しぐさが目に入ってきます。
表情の変化、声の調子、ふだんと違うしぐさ、こういったものから「???」となります。
この感覚はOKなのですが、それと同時に
「何か隠してるぞ」
「ごまかそうとしているにちがいない」
「うそをついているな」
といった判断や解釈がついてくるのです。
この判断や解釈がやっかいなのです。
判断や解釈があると〝そのまま受け取る〟ができなくなってしまい、心の声を『聴く』にはつながらなくなってしまいます。
判断や解釈が出てきたら、それはいったん脇に置いて、”そのまま受け取る”をやってみてください。
心の声が実際の声となって出てくることでしょう。

塾長 木口

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